「クドリャフカの順番」(米澤穂信)角川文庫
「古典部シリーズ」の第3作。
この作者のミステリはどれも好きだけど、古典部シリーズは特に好き。
私はこんなに学校を楽しめなかったけどね。
本来の謎も、藁しべプロトコルも楽しかったけど、
やはり本作のテーマ、「期待」って言葉の解釈が一番印象に残る。
「期待ってのはね、諦めから出る言葉なんだよ」、か。
たしかに、そうなのかも。
自分にはできないから、期待する。
「息子に期待する」というとき、「自分にはできなかったけど」が頭に付くわけね。
それを忘れたら「巨人の星」みたいな悲劇が起きちゃうんだろう、きっと。
「期待する」と、「願う」とか「希望する」とか「待っている」とかを混ぜちゃいけない。
「ウエンツ君がブログ書いてくれることを期待する」なんて言ってしまったら(笑)
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