内容の感想ネタバレ付きです。
とはいえ、なんせ観劇の経験少ないもんで、
的外れや常識知らずなのはご容赦をm(__)m

えーと。
雨ジュリがパティシエの作った完成品のケーキだとしたら、
今回のはポップコーンやソフトクリームだと思うです。
その場でできる。フレーバーやトッピングはその都度かける。

それだけ瞬発力や頭の回転、度胸が必要とされると思うわけで、
そこはもう王子の独壇場でございました。
・・・実際、すごかったです。
ふっ切れてるというか、空気を引っ張ってるというか。

過剰なほどくすぐりの多い内容なので、
吹っ切ってやらなかったらただグダグダになると思うですよ。
王子の、突き抜けた感のあるほどの踊りや動きやセリフ、
場を読んだアドリブ（・・・だと思う）、間、
すべてがこの舞台の背骨になってるようにさえ感じましたん。

キャラ設定も面白かったです。
原作ではうざくて身の程知らずでおまぬけな上司なんだけど、
王子がやることで可愛さと人情味と正義感が追加されとります。
原作よりずっと魅力的。

私は原作の執事さんにもお嬢様にも、
あまり好感を持てませんでした。
執事さんは本気でアホと思ってるんじゃないかと思うし、
アホとののしられつつ執事の推理に頼るお嬢様も情けないし。
でも、この舞台の執事さんは、どっちかというとＭですね(笑)
お嬢様に対する好意を隠し隠し、
隠してる分毒舌になってしまう執事。
お嬢様もそこをわかって感謝してる。
うん。原作より魅力的。

舞台を見るまでは、
王子とダイゴさんが逆のほうがいいんじゃないかと思ったけど、
これはやはりこれで正解だと思います。
王子が執事だったら多分、
もっと悲恋の感が出てコメディになりにくいんじゃないのかな。

王子の歌と踊りについては、
もうたくさんの好評価が出てるのであえて書きません。
が。
・・・・・ソロライブ、やってもいいと思うのよ王子？？？

期待してるとこでは絶対に出さないで、
だれも予想してない場所で、
思いがけないようなすごいことをしちゃう。
いやんもう、王子ってばいぶし銀すぎるっ！！！！
出し惜しみしないでもっと魅せてええええええっ！！！！