元はといえば昨日のシバトラ。
私、荒唐無稽なストーリーもギャグも嫌いじゃないけど、
シリアス場面でありえない矛盾があると、なんつーか・・凹む。
で、昨日の刑務官の暴力シーンにはちょいと凹んだ。意味ないー(T_T)
なんとなーく思い出したのが、
「橋の薦(こも) 丁稚にみせてあれだぞよ」(誹風柳多留)
橋の下のお乞食さんを丁稚に見せて、真面目に働かないとああだって教えてる句。
ひどいけど、シバトラもそういう効果があるのかもしれない。しれないが。
これは田辺聖子さんの
「古川柳おちぼひろい」という本で知った。
この本を読んでから古川柳がちょいと好きになって紹介本を何冊か買ったけど、
田辺さんほどツボにはまる解説をして下さってる方はいないなぁ。
昭和50年に連載されたエッセイだから、もう32年も前の本だけど、
久しぶりに読み返しても、わかるわかるって句ばかり。
「酔ったあす女房のまねるはづかしさ」
酔っ払って記憶がなくなった翌朝、奥さんに昨夜のまねをされている気の毒な句。
今は酔って記憶なくしたらいきなりブログに載ってたりするから、もっと怖かろう(笑)
「若殿がめせばりりしい紺の足袋」
ヤボで無粋な紺の足袋も、白皙の美青年がめせばりりしいという句。
・・・想像しちった。
真っ白なおみ足に、紺の足袋はさぞお美しかろうなー(*^_^*)
馬上ゆたかな美青年♪
「毛が少し見えたで雲をふみはずし」
空中を飛行中、川で洗濯してる女の足を見て雲から落ちた久米仙人をからかう句。
「ナゼ殿方というのは、女を見て墜落するのだろう」
「美しく茫々と広い天空を飛翔しながら、なぜ男はむさくるしいせまい下界などに
視線をおとすのだろう」
・・と、田辺聖子さんは疑問を呈しておられるが、女だって相手によると思う(笑)
「毛が少し見えたらブログに書きまくる」(まるみ)・・お粗末m(__)m
笑えるフィクションなら、大好きなんだけどな。
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