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王子・家族・笛。王子主体。
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小公子・小公女

息子があまりにも本を読まないので、
私の本棚からいろんな児童文学を引っ張り出してきた。
・・・当然、息子が読むはずもなく。結果すべて私が再読。おもしろかった。


小公子。セドリック・エロル・フォントルロイ卿。
アメリカの自由な暮らしから一転、
父をなくし、祖父であるイギリスの気難しい伯爵のもとへ引き取られ、
最愛の母からも引き離されても、優しい無邪気な心で祖父の心を溶かす少年。
内巻きカールの金髪おかっぱ、レースの襟のついたびろうどの服、
・・・あぁ、10年前くらいの誰かにやって欲しかった!

WIKIでは「典型的な貴種流離譚」とあったけど、
セドリックはお母様と離れて暮らすほかは、たいした苦労をしてない。
むしろ小公子のお母様のほうが、貴種流離譚と言えるかも。
夫を亡くし、息子を夫の実家に奪われ、
それでも息子に適切な助言を続けて伯爵の悪行を間接的に戒め、
最後には伯爵にも認められるお母様。

セドリック君はかわいいけど空気読めなさそうだし。
自分の祖父が母を嫌ってるということに気付かないものかしら。
しかし、そのおかげで余計な軋轢がなかったのだから、天然KY万歳。
この本の教訓は「男の子は余計な気を回さないほうがうまくいく」かも。


「小公女」。セーラ・クルー嬢。
特待生から一転下女に身分を落とされ、
それでも誇りを捨てることなく自分を保ち、
実は隣の大金持ちが探していた親友の忘れ形見であったという、
驚異の幸運の少女。

これはー・・ミンチン先生の悪行は悪行なんだけど、
セーラちゃんもかなり可愛げがないぞ。
いつでも「私は本当はあなたより身分が上なのよ」って目で見られたら、
あんまり気持ちよくなさそうだ。
友人には優しいし空気読むし言葉も選ぶけど、弱みは見せない女の子。

小公女の世界には、公的な保護施設の不在だとか、
インドを植民地としてる時代のイギリスとか、いろんな問題があるんだけど。
しかし典型的な貴種流離譚。
高貴な姫神が、何かの間違いで下界に落とされ、
さまざまな苦労の末により高貴なる女神へと進化する。
その際、苦労しているときに助けてあげた下々のものには幸運が与えられ、
姫神をいじめたミンチン先生は不幸になるという、非常にわかりやすい話だな。
この本の教訓は「女の子よ、逆境でもプライドを保って玉の輿を掴み取れ」だろうか。


ミもフタもない読み方になってしまったけど、それでもやはりおもしろい。
そのまま時代劇とか朝の連続ドラマとかにできそうだもんなー・・。

作者はバーネット夫人。このほかに「秘密の花園」もこの作者。
イギリス生まれ、アメリカ育ちで、この本はアメリカで執筆されている。
1800年代末の、アメリカがイギリスに対する感情はよくわかんないけど、
貴族制度や寄宿学校への興味や憧れは、今と大して変わってないのかも。
ハリポタ読んでるような感じがした。

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