「別冊図書館戦争Ⅱ」(有川浩)読了。
図書館戦争シリーズは別冊も含めてこれで完結、なのかな?
発売日は明日になってるんだけど、昨日売ってたのはなぜ。
JUNONとかは絶対早売りしてくれないのにー。
相変わらずベタ甘・・とおもいきや、今回はちょっと大人の味、だろうか。
もちろん基本甘いけど。主役二人が落ち着いたら、甘味要素が薄まった、というか。
あっという間に読めるけど、やっぱりいろいろと考えてしまう本。
「もしもタイムマシンがあったら」
・・・う、私はこんなに自発的に考えられるかどうかは疑問。
せっかく掴んだ職を失う恐怖は大きいだろうし・・
実際、前の会社では、上司の指示で「これどうなの?」ってこともやったし。
非難できる立場じゃないなぁ。
けど、
「低俗・劣悪な表現であっても、国民はそれを自分自身の目で確認する権利を持つ」
っていうところにはまったく同感。
表現の存在を知った上で、読むか読まないか、受け入れるか否かの選択をしたい。
つーか、選択しなきゃいけないんだろうなー。
鬼太郎の、「気付かなくちゃいけないんだ、人間が、自分自身で」
って言葉にもつながる気がする。
うー・・怠惰な私。
「背中合わせの二人」
この中に出てくる、「真面目なことが免罪符になると思ってるタイプ」って表現が、
耳に痛いわ痛いわ。
空気を読むという表現は好きじゃないんだけど、
相手の気持ちを気付こうともしなくて、形だけの丁寧さで乗り切るのは、
・・・当たり障りのない相手には、やることもあるけど・・卑怯だろうな、やっぱり。
自分が間違ってるときって、間違ってることに気付かないから怖い。
それどころか、絶対正しいって理論武装しちゃうもん。
そういうときに「真面目」を武器に使っちゃうと、・・この本みたいな怖いことになったりして。
いやいや、いくらなんでも、これと自分を一緒にしちゃいけない(-_-;)
クールビューティーの麻子ちゃんも、ようやく落ち着いたわけなんだけど、
なんだかね。
意地張ってる柴崎も好きだったの、偽悪的で。
そっか、柴崎・手塚って、どっちもちょっとだけ王子のイメージがあるんだなー・・。
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