ネタバレします、ごめんなさい。
私が戯曲から感じたのは、
「過去のものが現代にどういう形で引き継がれるか」。
時間を止めても昔を取り戻そうとしても、 もうガラスの城は戻らない。
次の、新たなガラスの城を、次世代の人々が作るしかないってことかなあ、と。
…でもやっぱり、戯曲と舞台は違うなあ!
立体的になった舞台の圧倒的な迫力ったら。
戯曲では夏子さんに共感したけど、 舞台では30人のジュリエットに共感した。
彼女たちは現実から還ってきたジュリエット。
あのときの輝きをもう一度味わいたいけど、現実にも戻れる人たち。
彼女たちは「信じさせて!」と叫ぶけど、
でも本物の若さには勝てないこともちゃんと受け入れている。
そして最後には、自分の歌をうたうのよ。
決して、夢とともに滅びたりはしないのよ。
彼女たちは歌う魔女を頭に抱く魔女集団だけど、
その魔女は実は非力で、現実の若さの前には力を失ってしまうかのよう。
けど、何度でも集まれる。
その「衝動を持つ本物の若さ」は王子が見事に体現していて、ほんとに誇らしかった。
最初の反発やしらけっぷりは、熱意ある「バラ戦士」たちとは対照的。
なのにそれでも、「ベールをかぶせないむき出しの若さ」は隠しようがない。
…プログラムにあった。王子の「突かれたくない本質 」ってなんなんだろうな。
私はちょっと、「疑いを持つこと」じゃないかなーとも思うのだけど。
王子はいつでも何かに疑いを持っていて、それが衝動へのブレーキになっているのかな、なんて。
じじむさいのよね、それじゃきっと(笑)
閑話休題。
他にも、それほど逃げられないものとは何だろうとか、
常に「ただ、この時代が終わることを願う」のが人生じゃないかな、とか、
…いろいろ考えさせられた。
だけどやっぱり、
私は何かに命をかけて終わるのではなく、
現実を死んだマネで乗り切りつつ、
時に命を燃やして新たな歌を歌えるジュリエットでありたいと思ったのですよ。
そして、王子の声を言葉を、聞きたい、聞き分けたいと願うのでした(*^_^*)
ああ、この年齢になっていてよかった。
四十路に入ってから、この舞台を見られてよかった。
さて、今日は二回目だあ♪
感想はどう変わるかな?
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舞台って見るの初めてだから、どんなふうなのかも楽しみ
いろいろ縁巡りもされたようで、そっちの感想も楽しみに待ってます ! ! !
ところで2回ほどメールしたんですが、届きましたか??