「天と地の守人 一・二」(上橋菜穂子)
いよいよ守人シリーズ最後の、「天と地の守人」。
これは全三巻なので、本当のラストは年明けかな??
それにしても、本当にすごい本だ。
人の世界に重なるように存在するもう一つの世界、ナユグ。
人間の欲や力を圧倒的に上回り、
人間の世界にも影響を与える、
だけど目には見えないナユグの世界。
そのナユグとこちらと、両方を見る力をもってしまった皇太子チャグム。
・・・と、これだけだったら、ハードなファンタジーなんだけどな。
ナユグの出来事よりも、人間界の出来事のほうが大きいのよこの本。
「精霊の守人」では、自由になりたくて泣いていたチャグム王子は、
この本では、国を捨ててもラクになれないと自覚してしまった。
国と民のために、自分にできることを全力でやってしまう。
何も捨てたくない、けどどうしても捨てないといけないときには。
うう、泣けてしまった。
解説等でハリポタと比較してる文とかよく見るんだけど、
すみません、私にとってはこの本の圧倒的なKO勝ち。
こっちは母国語だし、世界もアジア的だから、わかりやすいのかもしれないけど。
でもなー。
それにしても、チャグム王子はいいです。
バルサ最高です。
タンダ嫁に欲しいです。・・・うん、彼は、嫁だ。
「精霊の守人」はNHKでアニメ化されてたっけ。見てないけど。
バルサが美人すぎたんだよねー。
思い入れがありすぎる本の映像化は、複雑だ。
ハリポタがあんなに評価高いと、
「日本にはもっとすごいのがあるのに!!」って思ってしまうけど、
・・・世界に広まるのは、惜しいかも。
これって、好きな子を独り占めしたい心理なのかしら。
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