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王子・家族・笛。王子主体。
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昨日買った本。

コンドルならぬボーナスは飛んでいく。
なのに本屋に行ったら大人買いしちゃうんだよー(T_T)
ま、まぁ、このところあんまり本は買ってなかったからね。
・・・・雑誌は買ってるけどね(-_-;)

今年も「角川夏の100冊」フェアで鬼太郎のブックカバーがもらえるので、
まず2冊GET。
妖怪つながりで「遠野物語」「知っておきたい日本の神様」
・・あぁ、うちの大学出身者に、今更こんな本買ってるって知られたくない(T_T)

「遠野物語」は、学生の頃読んだんだけど、
水木ワールドを知った上で読み返したらどうかなって思ったわけで。
「知っておきたい日本の神様」は、
卒業後20年も経つと、まじめにやってなかった科目は全部忘れてるわけで。
この分野は一冊の本を鵜呑みにしちゃいけないって知ってるけどさ。

夏の間にのんびり読みます。遠野物語はやっぱり面白いな。

この2冊が前菜みたいなもので、メインディッシュはこれ。

「蒼路の旅人」上橋菜穂子(偕成社)

軽装版がようやーーーく出た!!
あぁ、読みたかったよー。
読みたすぎて、「虚空の旅人」を2冊買っちゃうほど(T_T)
ハードカバーでは完結してるんだけど、
軽装版で揃えたかったので、買うのをずっと我慢してたんだ。

この本は「守人」シリーズの外伝2冊目。
だけど、チャグムシリーズと考えれば、こちらが正編。
そのくらい、チャグムは魅力的な子だ。
でも、もう、「子」じゃないな。青年。大人になった。

イラストレーターの佐藤さんが、解説で、この本の魅力を的確に語っている。

「最大の魅力は、皇子チャグムが繊細な青年から、もがき苦しんで脱皮して、
 心身ともに強靭な若者に変わりつつある、その過程のみずみずしさと美しさだ」

まさにその通りで、清廉な心を保ったままの皇子チャグムは、
清廉なまま強靭な若者になってゆく。

・・なんだかね、嬉しくて、ちょっと寂しいような気がするほどだ。
もうチャグムは、翼の下で守ってあげたくなるような雛じゃない。
文字通り、大海に泳ぎだして行ってしまった。
あとは、祈って見守ることしかできないんだな。
行く手には苦難が待っているのに。
親離れされたらこんな感じなんだろうか。

そして、年齢も、性格も、出生も、外見も、まーったく違うんだけど、
ちょこっと王子も思い出したりして。
王子も、すでに泳ぎだしているんだろう。
きっと苦しんで脱皮して。
ひょっとしたら、まだまだ脱皮している最中なのかも。

チャグム皇子と、王子と、息子と。
架空の人物と、TVの中の人物と、目の前の息子。
泳ぎ始めた皇子と、泳いでいる王子と、まだ守れる息子。
でも、全員の行く末に幸あれと祈りたくなる。

それにしても、次の「天と地の守人」。
いつ出るのかなぁ。
しかも、三部作なんだよねぇ・・。
三冊同時には出てくれないよねぇ。
何ヶ月待つのかなぁ(T_T)

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