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2025/01/15 (Wed)
2008.02.02
KIDS辛口感想その1
映画KIDS感想。素人目だが、良い作品だと思う。
①徹平君のアサトははまり役。
台詞を抑えた分、大きな瞳が生き、「引き受ける」=許容を感じさせる。
タケオもいい。典型的な「実は気のいい元不良」だけど、底の深さと力強さを同時に感じさせる。
②映像が不鮮明、箇所によってはブレるようなところもあったが、あれはわざとなのだろうか?
非日常的な雰囲気になっていた。
色彩はとても綺麗。錆びた茶色と水色、空色のクラデーション。
③オープニングの「スタンド・バイ・ミー」の使用目的が知りたい。
実はこの映画見ていないのだが、爽やかな音楽に隠れた暴力と恐怖の映画だという話。
それも含めての選曲なのだろうか?
以下、辛口部分。
①タケオ、最初のナレーションは不要。
タケオが舞台を回す役なのはわかるが、「つまらない町」等の台詞は安っぽく思える。
②音楽やや過剰。
強引に音楽で盛り上げられても困る。感動の強制はお涙頂戴に見えて勿体無い。
③公園のシーンが不自然。
少々片付けただけの公園に子どもたちが急に集まるはずもなく、
アサトとタケオの達成感の象徴にするには力不足。
それにしても、ものすごい速乾性ペンキだ。
④原作では小学生だから仕方ないのだけど、親にこだわりすぎの感あり。
特にアサト。しかし、その分年齢不詳の天使的雰囲気を作り出しているとも、思える。
⑤原作にあった特殊学級の授業参観のシーンがなかったのが残念。
虐待の原因の大きなひとつに、「育てるのが通常より難しい場合」があるらしい。
アサトの場合がまさにそれ。(逆に原作ではアサトの能力が原因とは描かれていない)
「かわいい赤ちゃん」から「化け物」までの変容は、条件が揃えば誰にでも起こりうるので、
救いの場である特殊学級のシーンを入れて欲しかった。
原作がトリイ・ヘイデンを意識しているだけに、虐待を掘り下げていないのは惜しい。
ラスト、原作との差を考える。
シホは帰らず、タケオの父は死に、助けてくれる群衆はいない原作。
「フィクションだからこそ救いを作ってあげられる」のか、
「みにくいアヒルの子を白鳥にすることで問題を解決したように思わせる」のか。
ラストだけ原作どおりでも、盛り上がらないけどね。
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2008/02/02 (Sat)
ぐだぐだ
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