[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
昨日に引き続きKIDS感想。
これだけ考えさせられる映画ってのは、やはりすごいんじゃないかしら。
・・原作の力かなぁ。
私は活字派なので、映像が活字を超えるのは難しいと思っている。
今回も、原作の問題提起を超えることはできなかったのでは、とも思う。
ただ、アサトとタケオ、この二人の存在感はまた別格。
役者さんが肉体を以って演じることで気付いた点はいくつかある。
表情って大事なのね。
逆に、ここはお涙頂戴すぎるだろうと思わされる部分もある。
アサトの行為は一種のリストカットで、その原因は親だということは明らかなのだけれど、
なぜそれを「優しさ」でくるむのか、実はまだよくわからない。
タケオの行為・・父に傷を負わせること・・と対比するのはわかるのだけれど。
虐待の結果を親への暴力で表そうとするのがタケオ、
自分への暴力で表そうとするのがアサト。
二人で這い上がろうとするのが原作結末だと思うのだが・・・。
うーん。
個人的に、私は自分が道を誤ったら、息子には私を捨てて欲しいと思うのだが。
これから恐怖の思春期反抗期が来るはず。
「思い通りにならない息子」という面では、虐待へのコースとほぼ同じ。
私は愛情と束縛、しつけと権力欲の区別をつけられるか?
きちんと道をたがえずに親であることができるか?
悩む。