私の大好きな本の一つに、「十二国記」というシリーズがある。
小野不由美さんという作者さんの、ファンタジー。
その世界では、王は麒麟が選ぶんだけど、
麒麟に選ばれた王は神になり、寿命がつきることなく国を治める。
しかし、王が道を踏み外すと、麒麟が病んで、やがて死んでしまう。
これを失道と言い、麒麟が死ねば王も死ぬ。
つまり、王は正しい政治をする限り永遠に生き続けるわけで、
生き続けることに飽きて、わざと暴虐の限りを尽くして失道する王もいるし、
それを乗り越えて数百年王であり続ける王もいる、という世界。
2番目に長生きしている王様がある日飽きて、
自分の苦手な囲碁に100回勝ったら失道しようっていうゲームを始める。
・・というお話があったんだけど、この気持ちが、ちょっとわかったりもする。
先の見えない、永遠に続くコツコツはイヤだろうな。
目の前に目標があって、それを追いかけてるのは楽しいんだけどなー。
モチベーションをどこに求めるかって、大切だよなぁ。
この王様は、途中でそのゲームをやめてしまったので、まだ元気です。
途中でマイナスのモチベーションを捨ててくれて、よかった。
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