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六の宮の姫君感想1

ウエンツ君へのV.Pは、「寺山修司少女詩集」と「北村薫のミステリ12ヶ月」にしてみた。

北村薫さんは独特な段落の区切り方が大好き。

ななめにオチがつけられているように感じることがある。


贈ったのは「ミステリ12ヶ月」だけど、一番繰り返して読んでいるのは「六の宮の姫君」。

シリーズの中でもダントツにこれが好き。

とはいえ、このシリーズ全体に感じる、「私」のおぼこさへの違和感は健在。

ファザコンがらみでトラウマでもあるの?ってくらい。しかし以下の部分は、わかる。


 私にとって恋人ができると言うのはどういうことか。その人の前でなら、こういう言葉を口
にしても羞ずかしくない、そんな相手が出来ることではないか。それは秘めた心を、わずかに
見せることである。そこで《変なやつだ》などといわれたら、これはもう走って行って、大川
にでも身を投げるしかない。              (文庫p18)


わかる、といっても共感ではない。

こんなことをしてたら、もう何回川に身を投げてもおっつくものじゃない。

誰にも見せずにそっとしまって、熟成させて形を変えて、オチをつけてから話す。

そういう防衛の形が身についているので、上記の文章が、ただ、羨ましい。

こんなに恋人に希望を持ったことなど、ないな。

それとも言葉にストイックなら、こんな恋愛ができたのかな。

形を変えず、ずっと心の中に留めておくストイックさこそ、必要なのかな。

だめだ、私には、無理だー。


・・・この本、一度きっちり自分の中でまとめたかったので、しばらく感想続きます。

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