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2025/01/15 (Wed)
2008.02.16
シモネッタとエッ勝手リーナ
古本屋で買ったばかりの「シモネッタのデカメロン」(田丸久美子)が、文庫新刊で出ていた。
当然、内容は同じだし、買うつもりなどなかったんだけど。
パラパラめくったら、故米原万理さんとの対談と、
万理さんへの追悼文である「文庫版後書き」が掲載されていたので、購入してしまった。
内容がまったく同じのを、オマケ目当てで買う・・どっかでやったな、これ・・。
それはさておき。
田丸久美子さんの名前を初めて目にしたのは、米原万理さんのエッセイだった。
ロシア語通訳者とイタリア語通訳者、
同業者だけど言葉が違うというのがどういう関係なのか私にはわからない。
だけど、文章から読み取れるお二人の関係が、とてもとても気持ちよかった。
自分に自信を持っている者同士の、気持ちいい強気の交流。
自分を見せびらかすのではないからこそ、しっかりした土台を感じさせる会話。
中年になってもなかなか持てない、私の理想の友情。
実際のお二人がどういう人だったのかは知らない。
エッ勝手リーナこと米原さんの勝手に振り回されたら大変かもしれないし、
シモネッタこと田丸久美子さんのモテっぷりには嫉妬したかもしれない。
けれど、このお二人の友情には、こころから、憧れる。
・・・それだけに、巻末の対談、そして追悼文が痛ましい。
「恋愛してそれを失うことは、恋愛して得ることの次にいい」と言うけれど。
友情も同じなんだろうか。
北村薫さんの「ひとがた流し」を読んだときに最初に連想したのが、
田丸さんと米原さんの友情だったのだけれど。
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2008/02/16 (Sat)
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