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王子・家族・笛。王子主体。
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読書中。

本館を減らす分、ちったぁ賢くなりたいと、読書三昧。
・・・でもミステリが圧倒的に多いってどうなの。

①「猫は聖夜に推理する」(柴田よしき)を再読。

正太郎って猫を主人公にした短編集(またコージー・ミステリ)だけど、
この中の「ナイト・スィーツ」って話を思い出したので。
「ナイト・スィーツ」はミステリではなく、生活に疲れたOLさんの物語。
彼女の同僚(やや恋人)が推理小説新人賞の最終審査に残った、って話。

同僚の審査を待つOLさんに、正太郎の飼い主(推理作家)が言う言葉、
「(自分の小説をボロクソにけなされるということは)
 自分の心の一番大事な部分に泥をこすりつけられるような屈辱なのね。
 (中略)
 耐えられない人は見せてはいけない。そういうことなんでしょうね。 
 自己顕示欲が強すぎる人間への、神様が用意した罰なんだと思う」

うまく結びつかないんだけど、この言葉は王子を思い出すんだ。
王子の英語の話も思い出したりもする。
木を望んだ少年だったんだよね。
罰だけ受けているような気がするけど、だからこそ惹かれるし美しいのかなぁ。

②源氏物語。
これはビギナーズ用とネットで読んでる。情けない(-_-;)

文章はリズムだ、とはよく言われるけど、
句点のない、延々続いていく文章は、なんかハイになってしまう。
巻物と、句点のない、主語と述語が一致しない文章は、よく似合ってるように思える。

・・・そうだ、連続テレビドラマだ。
それも「渡る世間は鬼ばかり」とかの。
主人公の視点のほか、サイドストーリーも複雑に組み合わさって、
もはや筋なんかはどうでもよくて、ただ主人公の気持ちに沿って涙を流す、みたいな。
「いっぱい喋ってスッキリしたけど、何を喋ったっけ」ってのは、
源氏物語にまで遡れる、日本女流文学の王道に違いないぞ。

んで。
人間は言葉で思考するってのも、何かで読んだ。
私は、ぐだぐだと長いだけの文体で思考してるんだろうな。
王子はきっと、英語がどっかに入ってるに違いない。
キレが違うもんなぁ。

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